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北九州市立大学

知恵を寄せ合って
ヒューマニティ向上に
資する統合的研究と
未来社会への貢献。

環境技術研究所
(国際環境工学部 情報システム工学科 兼務)
松田 鶴夫 教授

松田 鶴夫 教授

研究の魅力

 日本の医用系は高コスト体質でありながら、痒い所に手が届くというレベルにはまだ遠い状態です。一方、我々が研究室内で行う研究開発の成果物は、単体として見ると、さほど高度では無く、お手軽な技術でも、リハ?介護現場にて必要とされる実情を、関わった学生自身が実感できます。また、医用工学を通して学習する信号計測や制御技術の応用と進化はとどまることを知らず、エッジ技術の小型化?高精細化やマシンラーニング処理手法等を取り込むことで、継続して進歩を遂げる分野です。すなわち、過去の技術をベースにした思考のアップデートが日々必要となり、常に努力と研鑽が求められますが、常に新鮮な刺激に溢れた研究分野になります。国内外の研究者や企業と手を組み、新たなる視点で開拓を進められる、そこに魅力を感じます。

研究の源

 小学生の頃にアメリカドラマ「バイオニックジェミー」を見て、電子工作が好きだった当時の私は、「未来はこんな感じ!!」と、工学?医学の共存する未来に強い衝撃を受けたことが始まりです。また、エンタープライズ?ジェネレーションズに登場するアンドロイド「データ」と「ラル」にも衝撃を受けました。あとは、大学院の時に出会ったコンピュータであるMacintosh Plus(Apple)でしょうか(笑)。

研究の未来

 SDGs(持続可能な開発目標)の形を自分達なりにイメージし、医用工学における有機的な繋がりが確立される未来を夢想しています。これらを活用し、様々な分野の研究者や技術者、あるいは哲学者や小説家などが知恵を寄せ合って、ヒューマニティ向上に資する統合的研究と未来社会への貢献をイメージしています。

ゼミのイチオシ

 ハードウェア取り扱いに必要な基礎訓練や製作実習と、これらを活用した計測制御を行うためのソフトウェア開発に関する基礎を学びます。これらを通して総合的学習を深めることで、ハードウェアとソフトウェアは結局同じものであり、必要に応じて取り扱うウエイトを勘案しつつ活用するべき手段であることを理解します。また、様々な回路や手法が論理により構成され、これらを組み合わせることで必要とする機能を実現していく、いわゆる「ものづくりの基本」に直接触れ得る、これがゼミのイチオシです。

先生のイチオシ

大学では深く物事を掘り下げる垂直思考を教育の主幹としています。一方、柔軟な発想と水平思考を養う必要性は、我々工学者や、この領域を志す学生の皆さんにも、今後非常に強く求められます。すなわち全周方向に思考を展開するためにも、我々は論文や真面目な書籍ばかりではなく、人との関わりや、過去の書籍や出版物、小説、アニメ、あるいは映画等を通して見聞を広めることが、私のイチオシです。

オフショット

10年以上落ちの軽自動車を購入し、キャンプ用に1年かけて自分で改造しました。愛犬(甲斐犬クロ)と、ゆるキャンです。FGOやアークナイツ等のゲームにハマってます(笑)。楽曲も好きで、藍井エイルやAimer、ASCAはヘビロテです。最近はReoNaやSalty Dogも仲間入りしてます。アニソン派生が多いこの頃ですが、実は中島みゆきをアコギのコードで弾いて歌うと言う、暗い一面(笑)もあります。カウボーイビバップの酒場シーンで流れていた「Goodnight Julia」を吹きたくて、それまで触れたこともないアルトサックスを購入してしまいました。現在も独学中で、なかなかうまくなりません(涙)。

Profile

松田教授
プロフィール

長崎県の出身です。九大大学院の頃に、ヒト脳機能研究に携わる機会を得ました。
誰も理解していないものを最初に具現化することの困難さと、克服したときの面白さに取り憑かれて、現在に至ります。
ヒトの脳機能(運動や感覚機構)等をシステムの一部として如何に取り込むかを心がけています。努力したことが報われることは多くはなく、好きなことばかりをやれている人生ではありませんが、諦めない姿勢だけは継続できている気がします。

松田教授イラスト

国際環境工学部Faculty of
Environmental Engineering

  • エネルギー循環化学科 安井 英斉 教授
  • 機械システム工学科 長 弘基 准教授
  • 情報システム工学科 西田 健 教授
  • 環境技術研究所(情報システム工学科 兼務) 松田 鶴夫 教授
  • 建築デザイン学科 Bart Julien Dewancker 教授
  • 環境生命工学科 加藤 尊秋 教授
  • 環境生命工学科 柳川 勝紀 准教授
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