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北九州市立大学

心理学の研究をすると
少しずつ謎が解けていく
ように見えてくることもあり
ワクワクする。

文学部
人間関係学科
田島 司 教授

田島 司 准教授

研究の魅力

 超能力者や占い師ではありませんから心理学の研究をしても目の前にいる人の考えていることはわかりません。しかし、少しずつ謎が解けていくように見えてくることもありワクワクします。例えば「ネコ好き」と「イヌ好き」の研究をしたことがあります。調べてみると、人前ではそこそこ明るく話し好きでも、家に帰って一人になると内向的になるという変化の大きい人は「ネコを飼いたい」という人が多いようです。一方、「イヌを飼いたい」という人は、人前と一人でいる時とで性格の変化は少ないようです。ネコブームになる社会というのは、人前と一人でいる時とで、大きく性格を変えなくてはいけないというストレスが大きい社会なのかもしれません。

研究の源

 研究分野として心理学を選んだのは、日常生活での体験や自分の将来への不安などがきっかけになっています。「自分はどのように生きていけばいいのか」ということの指針を得たかったような気がします。そのような興味にかかわる研究分野は複数ありましたので悩みましたが、文系と理系の要素が混ざっている心理学という分野は自分には合っていたと今では満足しています。

研究の未来

 私はマンガを読むのが好きで、特にファンタジーやSFを多く読んでいます。それもあって、これからファンタジーやSFについて社会心理学的な研究をしてみたいと思っています。これまでは文学や社会学、発達心理学などからのアプローチがほとんどで、社会心理学的な研究は未開拓なところも魅力です。

ゼミのイチオシ

 3年生のゼミでは皆で1つの研究テーマを決めて、それに関する本や論文を読んでいき、問題が明確になってきたら実験や調査をして皆でデータを分析します。昨年は「魅力形成」、今年は「緊急事態」に関するテーマを扱っています。また、4年生のゼミでは1人1つの研究テーマを進めていき卒業論文へとつなげます。


先生のイチオシ

ゼミの研究内容を2年生向けの1回分の授業にします。授業当日は、ゼミ生が大教室の教壇に立って先生のように教えます。人に教える経験はゼミ生にとって有益ですが、私も自分の授業を見直す契機になります。

オフショット

以前飼っていたイヌとネコです。どっちが好きなのか質問されることも多かったのですが、イヌと散歩するのも好きでしたし、ネコと寝るのも好きでした。イヌ好きとネコ好きの研究のきっかけにもなっています。

Profile

田島教授
プロフィール

静岡県で生まれ育ちました。九州に初めて足を踏み入れたのは北九州市立大学の教員になってからです。そういえば子供のころは「考古学者になって土器を掘りたい」と思っていたことを最近思い出しました。その後、高校生、大学生のころは中学校の教員になりたいと思っていましたが、大学卒業後はまったく別の仕事を経験しています。仕事を辞めて大学院に入ってから心理学を始めました。統一感があるのか無いのかわからない経歴ですが、最後はこの仕事に落ち着いています。

田島教授イラスト

文学部Faculty of
Humanities

  • 比較文化学科 生住 昌大 准教授
  • 比較文化学科 門田 彩 准教授
  • 人間関係学科 山下 智也 准教授
  • 人間関係学科 田島 司 教授
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