佐々木 卓実/ササキ タクミ/Takumi Sasaki
所属 | 【学部】機械システム工学科 【大学院】環境工学専攻?機械システムコース |
|
役職/職名 | 教授 | |
学位(授与機関) | 博士(工学)(九州大学) | |
担当科目 | 【学部】機械振動学演習、数値環境解析演習、環境エネルギー工学実験?など 【大学院】機械力学特論 |
|
略歴 |
2001年 九州大学大学院工学研究科博士後期課程修了 |
|
専門分野 | 機械力学、振動工学 |
業績紹介
【主な論文,国際会議論文】
1. Dynamic Properties of Post-Buckled Shape Memory Alloy and its Application to a Base Isolator for Vertical Vibration, International Journal of GEOMATE, Vol.2, No.82 (2021)
2. Experimental Study on a Passive Vibration Isolator Utilizing Dynamic Characteristics of a Post-Buckled Shape Memory Alloy, Vibration Engineering for a Sustainable Future, Vol.2 (2021)
3. Effects of the Volume Fraction of Martensitic-phase during Buckling Deformation on Post-buckling Behavior of Tape-shaped Ti-Ni Shape Memory Alloy Element, Transactions of the Materials Research Society of Japan, 46[1] (2021)
4. FEM Analysis of Effect of Thickness on Post-buckling Behavior of Tape-shaped Ti-Ni Shape Memory Alloy, Sensors and Materials, Vol. 32, No. 8(3) (2020)
5. Effects of Young's modulus on Post-buckling Characteristics of Tape-Shaped Ti-Ni Shape Memory Alloy, Proc. of the 4th International Symposium on Biomedical Engineering (2019)
6. Development of a passive vibration isolator using a post-buckled G-shaped beam (Improvement of the isolation performance by considering mode shapes of a G-shaped beam), Proc. Asia-Pacific Vibration Conference (2017)
7. Analysis of a vibration isolation table comprising post-buckled G-shaped beam isolators, Journal of Physics, Vol. 744, No. 1 (2016)
8. Experimental study on a nonlinear vibration isolator based on a post-buckled inverted L-shaped beam, Mechanical Engineering Journal Vol.2, No.3 (2015)
9.Experimental study on a nonlinear vibration isolator based on a post-buckled inverted L-shaped beam, Proc. of the 12th International conference on motion and vibration (2014)
企業メッセージ
機械力学、振動工学をベースに実際の産業に直結する問題に積極的に取り組みたいと思っています。
研究内容?所属研究室紹介
【研究テーマ】
?大規模システムの非線形振動解析手法の開発
?機能性材料を用いた振動制御システムに関する研究
?非線形防振システムに関する研究
【研究内容】
「大規模システムの非線形振動解析手法の開発」
機械?構造物を製造する際、その動的挙動を正確に予測しておくことは、機械?構造物の安全な運用、省資源、省エネルギーの観点からも非常に重要です。特に近年は、設計の迅速化、限界設計の追及によって、高速かつ高精度に挙動を予測することがますます重要になっています。これまでのコンピュータ技術やCAEソフトの発展によって、設計段階においてかなり広範にその予測が出来るようになりました。しかし、解析対象によっては実用的な解析が困難なものもあります。大規模非線形系の振動問題は、解析時間、解析精度の両面で未だ課題が残っているもののひとつです。当研究室では、大規模非線形系の振動問題に対する実用的な解析手法の開発を行っています。
「機能性材料を用いた振動制御システムに関する研究」
地震国である我が国においては、建築物や産業設備、精密機器などに対して地震対策を行うことが必須であり、免震、制震技術の研究開発への社会的要請は日増しに高まってきています。このような背景のもと、我々の研究グループでは、印加する磁場の強さに応じて、ビンガム流体としての降伏応力を制御できるMR流体に着目し、MR流体を応用した新たな機能性流体を開発するとともに、それを利用した免震システムの開発を行っています。
「非線形除振システムに関する研究」
運輸?通信等の分野で発達する電子制御機器の精密化にともない、自動車や人工衛星などに搭載する電子機器を振動より保護する高性能なパッシブ除振装置の需要が高まっています。ところが、一般にパッシブ除振機構の高性能化は小型化?軽量化とトレードオフの関係にあり、両立させることが難しい特性になります。本技術は、新たに発見した形状記憶合金が座屈する時に示す負剛性特性を用いることで、高度な除振を可能とする技術です。座屈後の形状記憶合金の板材と一般的なばねを並列に組み合わせることで、鉛直方向の静的荷重を保持しつつゼロ剛性状態を作り出すことを可能としています。また、この機構の基本構造は形状記憶合金の板とばねのみで構成され、高性能かつ従来よりも大幅に小型?軽量な除振機構を実現することができます。