自分で分析手法を考え
それを利用した
新たな研究を
考えるという楽しさ。
経済学部
経営情報学科
齋藤 朗宏 准教授
研究の魅力
私の専門は心理学において用いられる統計、データ分析の手法を研究する心理統計法です。また、関連して、能力測定などの統計手法を研究する教育測定法?テスト理論も専門領域になります。
たとえば企業の採用におけるSPIなどの適性検査、TOEFLやTOEICといった語学力の試験では、異なる試験問題から得られる得点を、同等の能力を示すものとして使用することができます。こういった能力測定のための統計理論などを学び、研究してきました。
まず自分で分析手法を考え、それを利用した新たな研究を考えるという楽しさがあり、また、心理学以外の他の分野で使われている分析手法を勉強し、心理学など自分の近い分野に応用する方法を考えることにも楽しさがあると思っています。
研究の源
大学で心理学に入ったのは良かったのですが、周囲の多くが興味を持ち学んでいた臨床心理学に私は興味を持てず、進む道に悩んでいました。そんな中で、統計ができると周りの人の役に立つことができるというのが、勉強の大きなモチベーションになりました。これが研究の原点であり、これからも「役に立つ」という視点は忘れたくないと思います。
研究の未来
近年統計学に対して注目が非常に高まっています。流行語にもなったデータサイエンスを中心に、人もお金も集まるようになり、理論、応用の研究が一気に進んでいます。あまりに発展のペースが速すぎて、ついていくのも中々大変になっていますが、データにはまだまだ多くの知識が眠っているので、それをうまく引き出していきたいです。
ゼミのイチオシ
私のゼミでは、消費者行動とマーケティングリサーチをテーマに、マーケティングと心理学の境界領域とも言える消費者行動論や、マーケティングに関連する調査方法、調査データの分析方法を学んでいます。これらを通して、良い商品を提案するために必要な情報は何か、どのように販売するかなど、基本となる考え方を身に着けてほしいと考えています。
- 先生のイチオシ
最近特に好きなのはアメフトなどのアメリカンスポーツです。アメリカンスポーツでは、データが非常に重視されています。中継を見ていると、よく思いつくなというような分析、指標が次から次へと出てきて楽しいです。
- オフショット
(1枚目)以前ハワイ大学に1年留学していました。その際、ハワイの出雲大社で、ボランティアで神主の真似事をしていました。
(2枚目)愛犬の「ゆず」です。ゆずを膝に乗せて映画など見るのが休日の楽しみです。
齋藤准教授
プロフィール
横浜生まれの横浜育ち、大学も東京ということで、北九州どころか九州自体にも就職するまでほとんど来たことがなかったのですが、縁あって北九州にやってきて、間もなく14年になります。北九州にやってきた当初、食事、特に魚の美味しさに感動したのをよく覚えています。おかげですっかり丸くなってしまったのが悩みの種です。