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北九州市立大学

国土交通省大阪航空局那覇空港事務所 勤務
外国語学部
英米学科
【2017年3月卒業】
宮田 双樹さん
【宮城県仙台第一高等学校出身】
  • 学生時代に学んだことや
    現在のお仕事で役に立っていることは?
     学生時代には、英語表現能力?読解能力の伸長に取り組んだほか、3、4年次には英語翻訳のゼミを専攻しました。管制官の用語は全て英語です。管制英語という専門用語もありますが、柔軟な英語表現や英会話力が必要な場面も多々あります。翻訳ゼミでは、言葉?表現の幅を広げることができ、この力は現在の管制業務において非常に役立っています。
     また、オーストラリアへの1ヶ月の短期留学や、シンガポールへの半年間の語学留学など、海外での経験を積みました。特にシンガポールでは英語の他に中国語も身近であり、そのことがきっかけで帰国後は大学の中国語講義も受講しました。第二外国語としてはスペイン語を専攻したりと、とにかく色々な言語に触れることができた大学生活でした。
  • 現在のお仕事を選択されたきっかけは?
     元々飛行機を見るのが好きだったこともあり、空港全体を俯瞰して見ることのできる航空管制官の仕事に興味を持ったのがきっかけです。世界を結ぶ空港という大舞台で活躍する姿に格好良さを感じました。
  • 現在の職業についての内容や
    やりがいを感じるところは?
     私は現在、那覇空港の航空管制官として勤務しています。高さ約80mの管制塔から、航空機に対し、離着陸許可をはじめ、空港周辺の円滑な交通流の形成のためにさまざまな指示を出しています。那覇空港は民間の定期便だけではなく、陸?海?空の自衛隊基地も兼ねているため、扱う航空機の数は非常に多くなっており、繁忙空港として知られています。また、2020年には第二滑走路の運用が開始され、同時に現在の新管制塔での業務がスタートしました。世界的な航空需要の高まりから、年々取り扱い便数も増えており、より安全な空港を目指して日々取り組んでいます。
     那覇空港では日本一と言って良いほど多彩な機種を扱っているため、機種による特性の違い等を考慮しながら管制する必要があります。そして毎回必ず状況は異なるため、常にベターな判断を行うことが求められます。正解が一つではないことが最大の難しさかもしれません。業務後は振り返りを欠かさず、パイロットや利用者をより安全に目的地まで送り届けることが第一の使命だと思っています。
  • これからの将来について
    目標や目指していることは?
     今、航空業界ではこれまで以上に「航空安全」「滑走路安全」に対し焦点が当てられています。日本を含め世界の航空管制の在り方は国連機関の一つである国際民間航空機関(通称ICAO)によって定められており、その英語の公文書には日常的に触れることになります。今後はそういった文書の理解をさらに深め、一日でも早い航空事故ゼロの実現に貢献したいと思っています。
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