機械システム工学科
概要
持続可能な社会の構築を目指し、環境に配慮したものづくりを学ぶ。
工業製品の開発とその製造プロセスが、地球環境に及ぼす影響の問題は、地球親模で深刻になっています。社会の発展と環境の保全を両立させるために、我々は何を成し、成さざるべきなのか。この地球上に生きる人や自然の立場を理解しながら、お互いが共存?共生できる技術の開発を目指しています。
教育課程?教育方法の特色
学科の特徴
本学科では、あらゆる「ものづくり」を目指す学生諸君のために、機械工学の基礎、創造性、応用力だけでなく、環境問題に留意できる視点を身につけるようなカリキュラムを提供します。
「ものづくり」とは?
豊かな生活は「ものづくり」の上に成り立ちます。たとえば、コンピュータ、テレビ?ビデオ、自動車、カメラ、ロボット、医療福祉機器、火力?原子力発電所、金属?製鉄機械、化学プラント装置、船舶、航空機?宇宙開発システム装置、さらには、それら機械装置を作る工作機械や関連ソフトウェアなど、非常に広い範囲のものづくり技術と産業があります。機械工学はこれら「ものづくり」のための共通的な基盤技術です。
環境問題への対応
皆さん方の先輩は、「豊かな生活=大量生産?大量廃棄」という思想で頑張りました。しかし、エネルギー?資源問題、地球温暖化、廃棄物処理?環境汚染などの「環境問題」が立ちはだかり、「豊かな社会」と「継続可能な社会」とを両立させる必要のあることが明らかになりました。
このため本学科では、このような国際的な問題に対応する視点を、日本人と多くの留学生が一緒になって討論しながら学んでいきます。
教育の特色
●機械工学の専門科目については講義に加え、演習科目を設定し、根本的理解と応用力を養います。
●国際環境工学部付属加工センターを利用した各種の加工やFA実習システムを用いたFAの疑似体験など、実験?実習を重視したものづくりの実践的教育を行います。
●国際科目や環境科目を学び、環境問題やエネルギー問題に高い関心をもつ機械技術者を育成します。
●「フォーミュラカー」,「ロボット」、「電気自動車」、「鳥人間」など学生主体の創造的プロジェクトを支援しており、学生が自主的に、ものづくりを学べます。
→ 北九州市立大学学生フォーミュラチームホームページ
●少人数編成の英会話など、英語を実践的に学習します。
●GPA(Grade Point Average)制度の導入により、各科目の修学度を定量的に評価します。
●卒業研究の研究成果を日本機械学会等の国内外の学会にて発表することを推奨しています。学会での発表機会を得るだけでなく、学会に参加することで最先端のものづくり研究について学びます。
→ 日本機械学会 ホームページ
→ 日本機械学会 女性エンジニア交流会 ホームページ
学科長メッセージ
「将来の機械エンジニアを目指して!」
機械システム工学科長 趙 昌熙(Changhee Cho)
機械工学は、社会を支えるモノを作り、使うための基礎となる学問です。現代の世の中は、急速にグローバル化?デジタル化も進んでおり、さらに地球環境問題やエネルギー資源枯渇問題なども社会の重要な課題となっています。本学科では、このような社会からの要求に適切にこたえることができるような、専門知識と技術を学ぶことができます。
機械工学科の卒業生は、自動車?工作機械?船舶のように直接機械に関連する分野だけでなく、化学プラント、電気電子製品?薬品などの製造など広い分野の第一線で活躍する機械技術者や研究者となっています。
環境先進都市となった北九州市で、次世代の機械システムエンジニアを目指して我々と一緒に頑張ってみませんか。
カリキュラム(機械システム工学科)
卒業要件単位数 130単位
各科目の詳細はこちらから→シラバス(カリキュラム)
授業科目間の系統図はこちらから→カリキュラムツリー
基盤教育科目
教養教育科目 (24単位)
人文?社会 | ||
---|---|---|
経済入門Ⅰ | 心と体の健康学 | キャリア?プランニング |
考え方の基礎 | 経済入門Ⅱ | 現代人のこころ |
キャリア?デザイン | 地域のにぎわいづくり | 倫理入門 |
日本語の表現技術 | 経営入門 | アジア経済 |
ことばとジェンダー | 社会学習インターンシップ | 技術者のための倫理 |
国際経済研究 | 知的所有権 | スタートアップ研究 |
企業研究 | 人文社会ゼミ | |
環境 | ||
環境問題特別講義 | 環境問題事例研究 | 環境学入門 |
生態学 | 未来を創る環境技術 | 地域防災への招待 |
自然史へのいざない | 環境都市論 |
外国語教育科目 (8単位)
英語 Ⅰ | 英語 Ⅱ | 英語 Ⅲ |
英語 Ⅳ | 英語 Ⅴ | 英語 Ⅵ |
英語 Ⅶ | 実践英語 |
留学生特別科目
日本事情 | College English Ⅰ | College English Ⅱ |
総合日本語A | 総合日本語B | 技術日本語基礎 |
ビジネス日本語 |
専門教育科目
工学基礎科目 (25単位)
物理実験基礎 | 情報処理学?同演習 | 電気工学基礎 |
微分積分Ⅰ | 微分積分Ⅱ | 微分方程式 |
線形代数学 | 力学基礎 | 計測学 |
確率論 | 工業数学 | 電磁気学 |
複素関数論 | 環境情報学概論 | 認知心理学 |
専門科目 (65単位)
機械工学基礎 | 工業材料基礎 | 工業力学 |
材料力学Ⅰ | 材料力学Ⅱ | 材料力学演習 |
機械力学 | 機械振動学Ⅰ | 機械振動学Ⅱ |
制御工学?同演習 | 流体力学Ⅰ | 流体力学Ⅱ |
流体力学演習 | 流体機械 | 熱力学Ⅰ?同演習 |
熱力学Ⅱ?同演習 | 伝熱工学?同演習 | 燃焼工学 |
熱?物質移動論 | エネルギー変換工学 | 加工学 |
加工法実習 | 機械設計法Ⅰ | 機械設計法Ⅱ |
環境機械創造演習 | システム工学 | 製図基礎?同演習 |
数値計算法?同演習 | ロボット工学 | 自動車工学 |
機械設計製図Ⅰ | 機械設計製図Ⅱ | コミュニケーション演習 |
機械工学実験Ⅰ | 機械工学実験Ⅱ | 機械工学インターンシップ |
環境機械特別講義Ⅰ | 環境機械特別講義Ⅱ | 環境機械特別講義Ⅲ |
環境機械特別講義Ⅳ |
卒業研究 (8単位)
卒業研究 |
卒業後の進路
予想される未来のフィールドと取得できる資格等
予想される未来のフィールド
●現代社会を支える航空機、船舶、鉄道、自動車、生産加工技術、情報通信技術などの基盤型産業界
●未来社会を豊かにする宇宙機器、新世代エネルギー機器、高効率エネルギー機器、新素材、ロボット、福祉機器などの開発型産業界
●現代も未来もグローバルな視野で社会に貢献するリサイクル設計、環境監視技術などの環境ビジネス産業界
●環境適応技術に対する環境影響評価、国際基準の構築?運用などの環境研究者
取得できる資格など
?在学中に受験が可能なもの?
技術士補(機械部門)
?卒業後に受験資格ができるもの?
技術士、自動車整備士、自動車整備管理者、管工事施工管理技士、ボイラー技士、エネルギー管理士